カテゴリー: 呼吸の森

  • 呼吸ノート #01|朝、まだ誰も起きていない時間

    朝6時前。

    家の中は静かで、洗濯機の音だけがしている。

    台所で、湯気の立つマグカップを両手で持っていた。

    起きてすぐ、頭の中はもう先のことでいっぱいだった。

    今日のこと、まだ来ていない出来事のこと。

    気づいたら、息が途中で止まりがちだった。

    吸ってはいるけれど、

    吐く前に、また次の空気を入れてしまう。

    肩を少し下げて、息を吐いた。

    長くしようとしなくていい。

    ただ、出ていくのを見ている。

    吐く息に合わせて、

    部屋の音が少し遠くなった気がした。

    何かを変えたわけじゃない。

    ただ、ここにいた。

    今日がどうなるかは、まだわからない。

    それでも、この朝は静かだった。

    今、呼吸はどこにありますか。